そもそもハブってなんなのか(あくまでもざっくりとね)

ハブ博物公園

2020年12月11日 12:00

 はーい、皆さんお久しぶりです。
最近はハブ様の歴史にも興味が出てきたきいさんこと渡邊です。



 さて、今回はハブ様がどういった生き物かを改めて伝えたいと思います。
とはいえ、あまりに力を入れてしまうと超大作シリーズになってしまいます。そりゃあまあ、ハブの専門施設ですから…ゴニョゴニョ

とにかく、ざっくりとイメージを掴んで頂くために、園内でお客さまから聞かれた質問などを中心にQ&A方式でやってみたいと思います。あっ、最初に申し上げますと、危険な毒蛇であるため、
ハブ様の飼育には許可が必要です。



Q:ヘビとハブってどう違うの?

A:イヌとチワワ、鳥とニワトリみたいな関係ですね。つまり、
ハブはヘビですが、ヘビはみんなハブというわけではありません。ちなみに沖縄では、ヘビ類全般をハブと呼んでいる方が多いです。
ヘビの中には無毒な種類も多いです。ハブや本州のマムシのような危険な毒蛇もいるのは事実ですが、ヘビというだけで無毒な種類も殺されてしまっている話を聞くと、もっと頑張らなくてはと思います。


Q:ハブって凶暴?

A:凶暴というより、神経質です。
 彼らの毒は、獲物を捕らえるためのもの。人間に対する攻撃は、彼らの防衛行動です。わざわざ人間を狙って攻撃したいわけではないので、先に私達が気付いて、ハブの攻撃の届かない距離(大雑把ですが、2m以上離れたら十分でしょう)をとりながらなら、安全に回避できます。
追いかけてきたりはしないのですが、危険と判断してから攻撃するまでの時間が他のヘビに比べて短いです。またハブ自身が隠れると見つかりにくいため、農作業中に気づかずに近づいて咬まれるケースが多いです。


Q:ハブって何を食べるの?

A:色々な動物を食べています。
 割合としては、哺乳類(特にネズミ)が多いですが、鳥や爬虫類(トカゲやヘビ、共食いも!)、カエルなどの両生類や魚を食べていたという話もあります。
とはいえ、ヘビの中には成長で食べる餌を変える種類や、同種でも地域で餌が違う種類もいるので、ハブもそうであると考えることができます。ちなみに、植物は食べません。


Q:ハブ博物公園のハブってを取っているの?

A:取っていないんですよ…
 ハブの毒は本来、餌を捕らえるためと書きました。そもそも毒蛇の毒は、唾液から進化したものとされています。単に毒を搾り取っただけではまた溜まってくるわけです。牙もまた生え変わってくることができるので、仮に牙や毒を取ったからもう安全というのは、非常に危険なわけですね。
そもそも彼らからしたら食事の道具を取られて困ってしまうので、咬まれないように扱うことを前提に、毒を取らずに飼っているわけですね。


Q:ハブって飲むの?眠る?

A:水は飲むし、眠ります。
 そもそも生き物ですから、当然といえばそうなんですけどね。それほど一般の方にとって、ハブやそれを含めたヘビが謎めいた動物なんだなぁって思います。
余談ですが、ヘビにはまぶたが無いので、寝ていても目が開いているんです。




 他にもたくさんありますが、これだけでも結構な量になってしまいましたね。
またの機会に書いてみたいと思います.
結局シリーズ化するんじゃ…。

 もし気になることがあったら、聞いて下さい。もちろん、ここハブ博物公園に来たときに私に聞いてくれると嬉しいですが、私は話が長いことに定評があるので、そこだけ覚悟してくださいね♪